6本目の指

2年も3年も・・すっと付き合ってた人って、やっぱり特別だと思う。
もう、体の一部だろう。
でも、体の一部とは言っても、「6本目の指」じゃないでしょうか。

つまり、どれだけ親しんでも、どれだけ身近でも、どこか異質な部分ではないかと。

家族は、本当の意味で「体の一部」でしょう。
よっぽどのことがなければ、切ったり無くなったりはしないし、
「よっぽどのこと」で切断した傷はなかなか癒えることはなく、
(精神的に)大きな大きな傷痕になると思う。

長年の恋人の場合は「6本目」だから。
無くなっても、実際問題で困ることはそんなに無い。指は本来の5本に戻るだけ。
時間が癒してくれるだろうし、そう大きな傷跡も残らない。

人によっては、ずっと残ってしまうかもしれないけれど、徐々に薄くなるだろう。
他の人には気付かれないくらいに、傷跡は薄くなっていくだろう。

それでも・・・
切っても、切られても、やっぱり指には違いないから、絶対痛いと思うんです。
自分の一部だったんだから。

特に切った直後は、痛くて痛くてしょうがないだろうし。
今まで指があった位置を触っても、何も無い。
それって、凄く不安で不安でしょうがないんじゃないかな・・・。
夜なんて、寝られないんじゃないかな・・・。

自分も辛いけど、相手のことも心配になるだろう。
相手も、6本目の指をなくしたんだから。
相手のことを思って、また辛くなって・・・繰り返し。

私は、お付き合いは一番長くて半年で、そこまでの気持ちにはなったことは無い。
だから本当の「喪失感」、分からないけど・・・

でも、辛いだろうなぁ。

今、わたしが友達にしてあげられることって・・・うーん。
・・・そっとしたほうが良いのかな・・微妙なところです。
私は、失恋した直後は誰も構わないでーって感じだけど、ちょっと回復してきたら
ともかく寂しくてしょーがなくって、誰か側に居て欲しかった・・ような気がする。

友達が今、後者の気分なら、ドライブ連れて行ってあげようと思います。