韓国旅行、1

旅行に行ったので旅日記をつけます。
あんまおもンないと思うんですけど・・・。記念に・・・。

〜前夜〜

旅行の用意もおざなりに、韓国料理とか韓国俳優をネットで調べる。
徹夜になる。
ていうか完徹になる。

〜松山空港〜

友人のこ(仮名)、友人池子(仮名)と合流。
のこ(仮名)は前日までNY、オーロラを見に行っていたのだが
「家に着いた途端風邪引いちゃったみたいで・・・」
おいおい、アンタ私らとの旅行だからって気合抜いてっじゃねーわよと
軽く突っ込もうとしたが、彼女が余りにも弱っているので止めた。
顔はうつろだし鼻水はずるずるだ。本気で弱ってる。
大丈夫なのか。

一同を不穏な空気が包む中、もう一人の友人よっぴ(仮名)が登場。
計4名での旅行である。

〜搭乗前〜

売店でパンだのシャンプーだのを購入する。
友人のこ(仮名)は帽子を被りマスクを着用し力なく椅子に座っていた。
その姿はまさに病院の待合室で咳き込むおばあちゃんそのもの。
鼻をかむ時などは「か、かんでいいかな？皆ごめんね」とこちらの了解をとる。
なんてイイヤツなんだ。
風邪ウィルスはこの人の良さにつけこんだのだ。

〜搭乗〜

取り合えず金属探知機に引っかかる。屈辱だ。原因は金属ベルト。
こんなもんまで引っかかってンじゃねーわよと思うわけだが
果たして、こんなモノでも危険物に成り得るのだろうか。考えてみた。

例えば、こういうのはどうだろう。ベルトをビュンビュンと振り回しながら
「お前ら全員頭伏せナ―――――！！」
と叫んでみるとしよう。
辺り一帯、乗客も客員も頭を伏せる。
聞こえるのはビュンビュンという不気味な滑空音のみ。
立っているのは頭上でベルトを小気味良くビュンビュンと振り回す私だけである。

(な、なんだあの不気味な音は！新種の武器か！？)

などと思わせればこちらもの！！

というアイデアを友人に話してみる。
しばらく「ベルト・ハイジャック」という言葉が私たちの間で流行る。

失敗すれば「間抜けなハイジャック犯」としてアメリカの夕方のニュースで
ちょっとくらい流れるかもしれない。成功しても失敗してもある意味オイシイ！

〜飛行機を待つ間〜

今回韓国のツアーを取ったわけだが、添乗員は現地に居るらしく、
飛行機のチケット交換などは自分達でやる。
のこ(仮名)とよっぴ(仮名)、旅慣れてる二人のおかげで、スムーズにコトが運んだ。
待合室のような場所で4人座りつつ人間ウォッチングを開始。
韓国の人も多いんだな〜などとのんびりとしていると
この旅で最初にして最強の衝撃が私を襲う。

目の前にパッツン前髪の男が現れて座ったのだ。

いやいや、これはただのパッツンじゃない。
後ろもパッツン。
360度ぐるりとパッツン！
これでもか！これでもか！とパッツン！パッツン！！パッツン！！
もう堪忍よアンさん！！
しかもまっすぐなパッツンじゃなくひずみ・歪みを伴うパッツンなんですよ！！

まるで割れたお椀を乗っけるているかのようなパッツン・・・。

でも顔は超cool！ふてぶてしいまでの精悍さ！

しかも隣の彼女はすげぇ美人だった。
だが、美人の彼女に甘えられてもパッツン男は超cool。
姿勢を崩さない。髪型も崩れない。
その男が纏うオーラはまさに！「メンズ・ノンノ」！！
こんなに堂々としたパッツンはやまだかつてない、いや、未だかつてないぞぉぉ。

多分、韓国の人だと思う。
いっそのこと「やれやれだぜ」とか反り返りつつ言い出しても許せるほどcool！

この衝撃をモロに受けた私と友人池子(仮名)は緊急避難。
飲み物を売っていた場所でミーティングを行った。
取り合えず「素っぽい顔でやりすごす！」で意見は一致、
元の場所に戻り、頑張って普通の会話を繰り広げた。

冷静になるための魔法の言葉は「ベルト・ハイジャック」。
　
　
　
　

続く。